教材サポート

もっと数学の世界

時事ニュース・ダイジェスト

月刊最新時事問題

都道府県の学習

英語朗読コンテスト

別所の循環式国語

保護者通信

月刊最新時事問題

身の回りの出来事から国際情勢まで、教科書には載っていない世の中の動きをまとめています。
教科横断的な授業や総合的な学習の時間を始め教科学習においても時事の知識やその活用は授業をサポートする有効な教材となります。

 

2010年 8月号・テーマ解説

進む惑星探査 金星探査機「あかつき」打ち上げ成功。到着は12月の予定  ソーラー電力セイル「イカロス」も同時に打ち上げ  探査を終えた「はやぶさ」は7年ぶりに地球へ帰還

  国際宇宙ステーション(ISS)の完成を間近に控えた現在、日本の宇宙開発は、惑星探査に向けても次々と進められています。

  10年5月21日、種子島宇宙センターから日本初となる金星探査機「あかつき」を載せたH-ⅡAロケット17号機が打ち上げられました。「あかつき」は6月28日には軌道制御に成功し、12月には金星の周回軌道に入る予定です。金星到着後は、周囲を回りながら大気の動きや雲の分布などを観測していきます。

  古くから「明けの明星」「宵の明星」として親しまれてきた金星は、直径が地球とほぼ同じ1万2100km。地球と「双子の惑星」とも言われながら、その環境は地球と大きく異なっています。金星の地上の大気の圧力は地球の90倍、二酸化炭素が96.5%を占め、硫酸でできた厚い雲に包まれて、表面温度は460℃あります。そして、スーパーローテーション(超回転)と呼ばれる秒速100mの強風が吹き荒れています。このスーパーローテーションがどうして起こるか、また、雲がどう作られるかなどの調査のため、「あかつき」には紫外線~中間赤外線までのさまざまな波長の放射をとらえる5台の観測カメラなどが搭載されています。波長を利用して、雲の動きや水蒸気の分布、活火山の有無、雲の形成にかかわる二酸化硫黄や未知の化学物質の分布などを観測していきます。

  「あかつき」とともに、ソーラー電力セイル「IKAROS(イカロス)」も打ち上げられました。「イカロス」は、一辺が約14mの帆を広げて太陽の光の圧力を受けて太陽系を航行する宇宙ヨットで、帆は厚さがわずか0.0075mmという極薄の樹脂の膜でできています。膜の表面には太陽光電池や姿勢制御装置などが貼られており、帆の外周には液晶が組み込まれています。帆は、宇宙空間で本体が回って遠心力で開かれる仕組みで、6月10日には帆を広げることに成功。その後、2台の分離したカメラでイカロスの姿を撮影することにも成功し、28日には姿勢制御装置が正常に作動したと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は発表しています。「イカロス」も今後、約半年をかけて金星に近づく予定で、太陽の光だけをエネルギーとする夢の技術の実現に世界中の注目が集まっています。

  一方、6月13日には小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが7年ぶりに地球に帰還しました。約60億キロという距離を旅し、さまざまな困難を乗り越えての帰還でした。「はやぶさ」は2003年5月、M5ロケットで打ち上げられ、05年に小惑星「イトカワ」に到着し、試料を採取するべく着陸を試みました。

  「イトカワ」は太陽系が誕生した約46億年前の姿を保ち続けているとされる惑星で、その砂などが回収できれば、太陽系の歴史の解明にもつながるとされています。しかし、姿勢制御装置の故障や燃料漏れが相次ぎ、07年に帰還に向けての巡航運転が開始されてからもトラブル続きで、帰還が危ぶまれていました。それを乗り越え、今回、オーストラリア南部の上空で試料が含まれていると見られるカプセルを分離した後、大気圏に再突入して燃焼し、その役目を終えました。「はやぶさ」の回収したカプセルは日本に運ばれ、分析が進められています。最終的な結果が出るまでには数カ月かかると見られていますが、7月5日、JAXAはカプセル内に少量の微粒子が入っていたと発表しました。

  日本の技術力で相次ぎ成功する宇宙開発に、今後の期待も高まっています。

最近の日本の衛星・探査機の打ち上げ実績(予定)

 

H-ⅡA

  2トン級の静止衛星が打ち上げできる国産大型ロケット。2001年に初号機が打ち上げられて以降、10年5月までに17号機まで打ち上げられている。また、09年9月にはH-ⅡAの打ち上げ能力を高めて作られ、2~4トン級の静止衛星なら2機同時に打ち上げられるH-ⅡBの初号機が打ち上げられた。H-ⅡBは、現在のところ国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資を運ぶ無人補給機HTVの打ち上げのみに使用される予定。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)

  日本で唯一の宇宙航空開発機関で、2003年10月、宇宙開発事業団、宇宙科学研究所、航空宇宙技術研究所の3機関を統合して発足。ロケットや人工衛星、惑星探査機などの開発・打ち上げ・データの観測や宇宙飛行士の採用・訓練、研究者・技術者の育成など、基礎研究から開発・利用まで一貫して行っているまた、宇宙だけでなく、国産旅客機用のエンジンや次世代超音速機技術など、航空機の基盤技術の研究なども行っている。

 

問題をダウンロード

最新版ををPDFでダウンロードできます。授業のサポートにご利用ください。

※問題をダウンロードするには、会員登録が必要です。

会員登録はこちらから。

すでに会員登録をしているかたは、こちらからログインしてください。

ダウンロード
 

おすすめサービス

「いま、世の中を騒がせていることは、教科書には載っていない」
最新の社会情勢を読み解く、時事力育成に向けた情報や教材などを提供します。
過去掲載「月刊最新時事問題(旧:時事問題カベ新聞)」がこちらでダウンロードできます。


詳しい内容についてはこちら